トイレトレにハマる
最初はまだまだ始めるつもりもなくて、ちょんから開始のサインを出されたときは、正直なところ「ちょちょ、ちょっと待ってよ」と思ったトイレトレーニング。
トイレトレに必要なのは親の確固たる意思と話に聞くのに、私ときたら、
「とりあえず始めてみて、できなかったらすぐやめればいいや〜〜」
というお恥ずかしい心構えでの出発だった。
それが、進めていくにつれ、徐々にワクワクする気持ちがモコモコと芽生えてきて、初めてトイレでうんちが成功したときには、便器を抱きしめて涙したいくらいの感激を経験してしまった。
その後も順調に成功を重ね、
うちの子ってすごいんじゃないの?という親バカさんまる出しなセリフも口にしたりして、ワクワクどころかウキウキワクワク。
楽しい! トイレトレ。
・・・と思い始めたところに、突然の失敗。
今思えば、数回成功したところで、まだまだ練習中。
たまに失敗することがあるのは当たり前なのに、安易にも、「数回成功したからちょんはもうトイレでできるんだ」と思い込んでいた私にはものすごくショックだった。
なんで? 昨日はできたのに! なんで? って、本当にガッカリした。
あまりの落胆具合に、家事にも支障を来たすほど。
「ちょちょ、ちょっと待ってよ」から始まったトイレトレーニングだったくせに、いつの間にやらすっかりそのトリコになってしまっていたらしい私。
いつかは絶対はずれるんだから、そんな目の色変えてトレーニングしなくても、とトイレトレ中のママを少ぉし冷ややかな目で見ていたくせに、気づかぬうちに自分の目の色も変わっていた様子。
いかんいかん、ここで一度深呼吸。
親が楽しむのはいいことだけど、親がのめりこんではいけない。
私があからさまにガッカリした様子を見せれば、ちょんのちっちゃな胸の中はきっと動揺してしまう。
喜ぶときは大げさなくらいでよくても、負のオーラは放出してはいけない。
トイレトレの主役はちょん。
これを肝に銘じて、黒子は冷静に横っちょを歩いていきましょうね。
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